津田美智代の芯体操 Shin Experiences

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2007年10月号

両親と淡路島への旅芯体操代表 津田美智子

本当に久しぶりに休暇が取れて、両親のお供で淡路島に行ってきました。
山陽道は道も広く山手を走っているので、緑も多くあっという間に明石海峡大橋。白くてスマートな橋が海に架かっているさまは、正しく「夢の架け橋」。
しかし、橋を渡りながら考えるのは40億年も前から現在に至るまでに変わり続けてきた大陸のこと。海の中に橋を建てると言うことが、どうしても理解できな い私。きっといつか、地震なんかで崩壊するのではと、そんなことを思いつつ通過しました。
サービスエリアで母の作ってきてくれたおにぎりと卵焼きを頂いて、久しぶりに母の味を満喫。どんなレストランのごちそうよりもやはりこれが一番でした。
  次に福良から遊覧船に乗って、鳴門の渦潮を見に行きました。昔、行ったことがあるような、でもすっかり忘れていたので豪快な潮の対決に感激しました。こん なにすごい波の中を平気で通過する船に驚き!今は潮の満ち引きもしっかり把握できているので、渦潮が一番見られる時間も分かっているのですが、昔は、沈没 する船も多かったのでしょうね。
以前、カナダへ行った時のナイアガラの滝を思い出しました。大瀑布といわれるだけに、凄い滝でしたが、やはり水しぶきを浴びるギリギリの所まで船で近づく のです。人間の欲望は凄いと思わずにはいられません。
  今回は、人気の国民休暇村南淡路に泊まりました。昨年、オープンしたばかりの露天風呂が海に突き出たように見える素晴らしい眺めの施設でした。お料理は、 今回はなごりの鱧ずくしということで、最後の鱧をしっかり堪能できました。季節により、鯛やふぐもあるそうです。
  両親と旅するのは、忙しいといいながらなかなか果たせず申し訳ないと思っていたので嬉しかったです。寝る前にマッサージをしてあげたら翌朝、よく寝られた と言ってくれました。二人とも八十歳を超え、いつまでも元気でいてくれるよう願いつつ、このひと時を持ててありがたく思っています。

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イタリア一人旅 手は心の言葉東 みどり

この夏、縁があり、イタリアで石彫修行とグループの展覧会を開催するという体験ができた。
この計画のためもあり昨年春、仕事を辞めて準備してきた。なのに直前になると急に不安が押し寄せてきた。「持病」(喘息・・このため芯体操と巡り会う。) 「飛行機」(大の苦手)、「言語」(カタコトのイタリア語だけ)そして「修行先でうまく過ごせるか?」(旅の1番の目標である彫刻修業のコスト交渉が二転 三転したため)緊張で心が縮んでいた。
  フィレンツエでの2週間の語学学校を終え石彫の修業先イタリア中部の州アブロッツオに向かった。列車は遅れに遅れ7時間半かかって目的地ヴァストサンサル ボに着いた。彫刻家アンドレアが優しい眼差しで待ち、むかえてくれた。
  私の修業先は小高い丘にあった。四軒の家と工房があり一族十三人と犬が五匹、猫数匹が住んでいた。前方にオリーブ畑、丘の連なり、アドリア海とどこまでも 続く青い空 があった。
庭でバーベキューをしての歓迎会。皆さんの笑顔。不安は跡形もなくきえさった。一日七時間彫刻に没頭し、夕食はアグリツーリズムの宿を営むこの丘の本家 「ダンジョー家」でいただいた。

 イタリアの夏の一日は長く八時に夕食を食べ、九時半や十時から始まるコンサートや観劇会やお祭りを楽しむ。
いつも車に乗せて連れて行ってくれたのが彫刻家の妻アンジェリカ だった。彼女は数年前病気になり今もコントロール中の身であった。なのにいつもよく働き、私にも精一杯の心尽くしをしてくれた。疲れているなあと思うと自 然にマッサージをしてあげたくなるのは「芯体操 」で培われた心の癖だろうか。マッサージの時は不思議な優しい時間が流れ相手の喜びが私の喜びとなった。何回かそんな時間をもてた。別れの際手渡してくれ た手紙にも”siatu”がどんなにか嬉しかったかということが書いてあった。四一日間の旅で出会った何人かの人ともこのような時間がもてた。人が疲れて る時ちょっとだけでも「楽」な時間を共有できるっていう幸せをも味わった旅でもあった。

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編集後記

 東さんのひと夏の経験・・・とっても素敵で したね。数々の不安を乗り越え新しい体験を積
み重ねていく勇気と実行力は逞しい!一期一会 の出会いを大切にしていきたいですね。
「生き て、生かされてこそ、活きることができる。」
かな・・・お蔭様の気持ちを忘れずに、毎日を 精一杯生きたいものです。
上林

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