津田美智代の芯体操 Shin Experiences

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2012年6月号

 

私の中(うち)にあるもの             芯体操代表 津田美智子

 1996年に突然、歩けなくなって16年が過ぎました。本当に死んでいてもおかしくない状況から、生還したのか、まだ途上なのかも分からないまま一日を精一杯生きる連続の日々を送っています。
 身体に起こったことを認めざるをえないことを、以前にも増して感じています。自分の中にある小さな身体を「芯体操」で大きく膨らますことが、筋肉を失くした私の生きる術(すべ)なのです。経絡を通る生命エネルギーだけで生きる自分はいつも身体の中と対話しています。無視することのできない身体です。私の身体の中は、いつも動きたい、思いっきり細部に至るまで全ての細胞を蘇らすだけ踊りたい!と訴えてきます。自由に伸び伸びと踊っていた頃の感触が身体の中で叫んでいます。
 でも、その欲求に応じた途端にガラス細工のような私の身体はもろくも壊れてしまうのを知っています。そんな身体を抱えていると、結構、世の中の身体が見えてくるのです。筋肉がないと人の壊れた身体が、怖くて仕方がなくなります。絶対そのまま生きては駄目!と思うのです。
 そんなこんなで「芯体操」が生まれました。最近、始められた方はそれぞれにトラブルを抱えてくる方が多いですね。色々な手段を取られてきて改善されなかった方が、「芯」という言葉に惹かれていらっしゃいます。そうですね。この「芯」が私、そして多くの人々を救ってきました。
 自然がいっぱいあった時、「芯」は誰でもが感じていたことなのです。骨盤の縮み、歪みのために軸の無い骨格を持っている方が増えています。何が軸を教えてくれるのでしょうか。
 「芯体操」の運動は、「芯」を感じる動きがたくさんあります。 「芯」を感じる運動をちょっとしただけで、その方の、歪みがはっきり分かります。後は毎日の生活習慣を、更なる運動でしっかり取り去ることです。
 口で言うと簡単にと怒られそうですが、そうなのです!この癖を取るということが、実は一番むずかしいことですね。だから「生活習慣病」なる病気が増えている訳なのです。  癖のある人は、自分の身体に要因があるということを知っている方は少ないです。つまりむずかしいことはみなさん避けて通ろうとします。
 私は避けては生きられないので、必死で向き合ってきました。このことで身体の中(うち)なる声を聞くことが出来るようになりました。その声を無視しては生きられないので、中(うち)には、イコール「信念」というものが芽生えたわけです。それはさらに、「真理」へと誘ってくれるのです。


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一心同体!         八幡市山柴公民館サークルフェスティバル 6月3日

 1曲目、ミスター・サクソビートは、クールで軽快なダンスナンバー。音楽のビートと共に、体の中から生まれ、内側を通って全身へと繋がり、わき立つリズムは、観て、感じて、その心地好さにうっとりとします。ゴムを使って、体の奥を伸ばし、その姿は大変美しい。これこそ芯のゴム体操の醍醐味でしょう。そして、なんといっても、一心同体という言葉がぴったりの息のあったダンス。芯体操を求める心は皆同じというみなさんの志を感じました。2曲目、スカボロフェア(原曲はサイモン&ガーファンクル)は、サラ・ブライトマンによる、宝石箱のように、幻想的でありながら確かな輝きを放つ楽曲。その音楽の世界にふさわしい踊りで、大きな流れ、芯の世界が広がり、会場全体を包んでいるように感じました。
その証拠に、客席からは心からの盛大な拍手が!
 数分間にわたる倒立、複雑なフォーメーションなど、見事な身体使いによる無重力のダンスに、ため息が出ました。体の深部から創られ生み出される、津田先生の作品。それを体現することは、容易ではありません。が、これまで芯体操と歩んでこられた方々は、その真髄を、レッスンの度に感じてこられたのでしょう。もっと自然で自由で楽しい作品が踊れるように、ますます身体作りに励みたいと思います。
最後に、津田先生のご指導で、観客のみなさんと一緒に、基本のゴム体操を行いました。シンプルで奥が深い芯体操。初めての時「こんなに簡単なことが、なぜできないの?」と思ったのは、私だけではないハズです。みなさまには、一度レッスンに来ていただき、上がらない手が上がる、伸びない足が伸びるといった、筋肉を繋ぐことでできるようになるという、芯体操マジックを、体験していただきたいと願っております。(インストラクター 小林友美)

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