津田美智代の芯体操 Shin Experiences

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2017年7月号

『無一物中無尽蔵』            芯体操代表 津田美智子

 (むいちもつちゅうむじんぞう)と読みます。
何ものにも執着しない境地に達することができれば大いなる世界が開けるという、という禅語です。書家金澤翔子さんの書がPHP誌に載っていました。いつもながら、何ものにもとらわれない迷いのない書体に惹かれます。
 師でもあり母である金澤泰子さんのお話です。「翔子は社会の仕組みが分からないので、世俗への欲望がまったくない。お金も名声も何もいらない。けれど周りのすべての人達が幸せでなくては困ってしまう。翔子は持てるものすべてを他の人にあげて、あげ果てて自分を捨て果ててしまって、皆の幸せな姿を見て幸せになれる。この行為はまるでマイナスに思える。しかし私はこのことを嘆かない。欲望がなく優しい心には大きな恵みが降りてきて、それは周りの人の幸せを具現する。翔子は千人に一人、この世に生れるダウン症者です。私は翔子が障がい者であることを長い間哀しんでいたけれど、今は千人に一人は、このような無心な娘がこの社会にいる必要もあるのではないか、と思うようになった。「無心」の心には無尽蔵に恵みが降り来るものなのだ。」
 誰一人として、この世に生を受けたものは、必要でないわけありませんね。人にはそれぞれ役割があるというのは、私もずっと感じてきたことなのです。
 状況に負けそうになっても、自分ほどのダメージを受けた人はいないと思っていても頑張っていれば必ず、希望の光を感じることがあります。そのとき、感謝の気持ちが生まれその幸せを、誰かに分け与えなさいと言われているように思えるのです。
「芯体操」創立から十五年目、ひたすらからだの「芯」を追い求めているうちに、さまざまな運動、マッサージが生まれ、進化しながら増々思いは深まってきています。 「からだは全身つながっている」この理念のもと感覚を研ぎ澄まし、どうすれば実際に効果が現われるか、その回答が次々に出始めています。先ずは運動が正確に出来ているか、からだの状態をひと目見れば進行状態が分かりますのでその過程をサポートすることで効き方が随分変わります。
 さらに表情が豊かであること・・・これはからだにかかっていると言っても過言ではありません。からだが楽になれば、自然に笑顔が出るようになります。筋肉が程よく付き、顔色がとても良くなり何十年も続けて来られているということの意義を示しているのです。「無心」の優しい心をもてばちょっとは、社会に貢献できることもあるかもしれませんね!

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毎日元気で楽しく!              亀岡教室 山中繁子

 亀岡教室が開かれて十一年。私の芯体操歴も十一年。中々満足には出来ませんが、いつも先生の熱心なご指導のおかげで楽しく教室に通わせて頂いています。
 私の身体も随分変わりました。痩せていたのでお尻にお肉がなく、尾骨が突き出ていて坐骨乗りが大変で、タオルを敷いてしていましたが、二年目位から尾骨も納まり出来るようになりました。よく風邪もひいて寝込んでいたのですが、最近はめったにひきません。一番喜んでくれているのは主人です。そして、冷え性も治り、体温も三五度八分ほどでしたが、今は三六度五分までに・・・!本当に今の私は、医者いらず薬いらずの身体になりました。
 肩こりも腰痛もなく趣味を楽しむことが出来るのも、芯体操のお蔭です。芯体操との出会いが、私の宝だと思っています。今年七〇歳で古稀を迎えますが、益々元気で楽しい毎日を送らせて頂いています。『命のつどい』と『一五周年記念パーティー』またさらに楽しみが増えました。

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編集後記

夏真っ盛りですがロームシアター京都は平安神宮や岡崎公園、京都市動物園など緑に囲まれた素敵な環境の中にあります。今回再演という事で、私達も、自分自身の課題を見つめ直す機会を頂けたことを、ありがたく思っております。中々身体が思い通りには動かず、表現の奥深さを感じるばかりですが、向き合うことが楽しく、少しでも出来た時の喜びは何よりも嬉しくて、この年齢で成長できることが幸せです。前回よりも良かったと言って頂けるよう、より良い表現を目指してレッスンに励んでいます。ぜひ応援にきてくださいね。

かんばやし

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